計算の仕組み
平均は合計を個数で割った値です。分散は平均からの距離の2乗の平均で、標本ならn − 1、母集団ならnで割ります。標準偏差はその平方根です。
四分位数はNIST eハンドブックの定義に従います。pパーセンタイルは並べ替えたデータの p × (n + 1) 番目の位置で、隣り合う値の間を補間します。外れ値はQ1より1.5 × IQR下、またはQ3より1.5 × IQR上の値です(テューキーの境界)。
各指標の意味
- 平均:算術平均。中央値:真ん中の値で、データの半分がそれより小さく半分が大きい。
- 最頻値:最もよく現れる値。複数ある場合も、ない場合もあります。
- 標準偏差:平均からの典型的な離れ具合で、データと同じ単位です。
- 四分位数とIQR:Q1とQ3が下位・上位の4分の1を区切り、その間のIQRに中央の半分が入ります。
- 標準誤差:標本平均が母平均をどれだけ正確に推定しているか(s ÷ √n)。
s = √( Σ(x − x̄)² ÷ (n − 1) )
ポイント
- 数値がより大きな集団の一部(アンケート回答、試験の測定)なら「標本」、すべての値がそろっている場合だけ「母集団すべて」を選びます。
- 平均と中央値が大きく離れていればデータは偏っており、代表値としては中央値のほうが適していることが多いです。
- 表計算ソフトは四分位数をいくつかの方法(QUARTILE.INC、QUARTILE.EXC)で計算するため、Q1・Q3がExcelと少し違うことがあります。
計算の基準と出典
- NIST/SEMATECH 統計手法eハンドブック:位置の尺度
- NIST/SEMATECH eハンドブック:散らばりの尺度(分散・標準偏差・IQR)
- NIST/SEMATECH eハンドブック:パーセンタイル
- NIST/SEMATECH eハンドブック:外れ値とは
- NIST/SEMATECH eハンドブック:歪度と尖度
最終確認 2026年10月17日
よくある質問
標本と母集団、どちらの標準偏差を使いますか?
データがより大きな集団の一部なら(ほとんどの場合そうです)n − 1で割る標本を、全員を測った場合だけnで割る母集団を使います。
四分位数はどう計算していますか?
NIST eハンドブックの方法です。データを並べ替え、p × (n + 1) 番目の位置を求めて、最も近い2つの値の間を補間します。表計算ソフトの関数は規則が少し違うため、データが少ないと結果が異なることがあります。
外れ値はどう判定しますか?
Q1 − 1.5 × IQRより小さいか、Q3 + 1.5 × IQRより大きい値を示します。テューキーの規則で、よく使われる目安であり、値が誤りだという証拠ではありません。
Excelの列をそのまま貼り付けられますか?
はい。1行に1つずつでも大丈夫で、見出しの文字は読み飛ばします。小数点がカンマの場合は、値の間をセミコロンか改行で区切ってください。